はじめに 
 

東日本大震災から二年が経ち、平成24年度は復興元年としてスタートをしましたが、甚大な被害に遭った地域では未だ土地利用が出来ず店舗再開のめどがつかない等の難題をかかえており、本格復興の目途が立っていないのが現状です。
 本事業では、宮城県理容組合被災者復興支援事業として訪問理容講習会を実施し、『訪問理容出張承ります』との文言で作成した<のぼり>、<看板プレート>、<ちらし>を活用して訪問理容を積極的に実施し、誇りある理容業を継続することが出来るように組合員の支援を行いました。
 宮城県内では、震災後、地域の方が故郷を離れて遠隔地での避難生活を余儀なくされている人口流出地域の組合員も多数おり、復興のため奮起し現地にて店舗を立ち上げても被災前とは生活環境が大きく変化しています。復興に向けての壁がいくつも立ちはだかっておりますが、現在、店舗を持たない組合員でも訪問理容を実施することにより一日でも早く理容業を営むことが出来るように支援することをこの事業の大きな目的としています。
 また、仮設住宅での暮らしや被災により生活環境が一変した顧客等を訪問することで不安や孤独感を感じている顧客に対してもコミュニケーションをとることや地域の情報を提供することができ、訪問理容の実施を軸とした組合員と顧客との新たなつながりの構築が双方の状況改善に役立ち、復興再生を促す基盤となることが期待できます。
 完全なる復興には長い年月が必要となりますが、組合としては皆様のご支援やご協力を頂きながら、地震や津波により甚大な被害に遭った組合員の店舗再開や人口流出による減収の歯止めに継続的に全力を傾けていきます。
 本事業実施にあたり、ご尽力いただきました関係各位に感謝申し上げて、事業の報告とさせていただきます。

 

 

宮城県理容生活衛生同業組合

 理事長 日野恒雄