復興支援事業実施概要
 1、事業の目的 
 

平成23311日に発生した東日本大震災により宮城県内の組合員も甚大な被害を受けた。宮城県内全域で被った地震による大規模な被害、そして沿岸部ではさらに追い打ちをかけた大津波による店舗流出もあり未曾有の大震災の爪痕に今なお再開の目途が立っていない組合員店舗も多数ある。沿岸部の津波被害を被った地域では、組合員自身が復興の為に店舗を建てようにも行政の許可がおりない場合も多くあり、土地探しも難航している状況である。
震災で大規模な被害を受けた地域では、これまでの顧客も故郷を離れて遠隔地での避難生活を余儀なくされている場合が多く、組合員が復興のため奮起し現地にて店舗を立ち上げても被災前とは状況が大きく変わっている。このように、理容店主にとっては被災前とは格段に状況が悪化し、復興に向けていくつもの壁が立ちはだかっている現状である。
本事業では、組合員全体の減収の歯止めと被災により現在店舗を持たない組合員でも「訪問理容」の形をとり、一日でも早く理容業を営むことができるように支援することを大きな目的とする。訪問理容を行い地域とのつながりを持つことにより、組合員自身は新規の顧客を獲得し再生への道を切り開くことができる。
また、仮設住宅での暮らしや被災により生活環境が一変した顧客等を訪問することで、不安や孤独感を感じている顧客に対してもコミュニケーションをとることや地域の情報を提供することができる。このように訪問理容の実施を軸とした組合員と顧客との新たなつながりの構築が双方の状況改善に役立ち、復興再生を促す基盤となることが期待できる。
なお、本事業は全国理容連合会、全国指導センターと連携しながら実施する。


 
 2、事業の具体的内容 


【1】訪問理容講習会の開催


  仙北地区2回、仙塩黒川地区1回、仙南地区1回の訪問理容講習会を開
 催する。組合員や従業員は都合のつく日程でどの地区への講習会へも参
 加可能とする。

  講習会は、全国理容連合会中央講師を招いて行う「訪問福祉理容講習」
 を活用し、メイン講師1名を中央講師会(依頼先:全国理容中央学園)
 依頼し、サブ講師は宮城県の講師2名で実施する。
全組合員宛に講習会のご案内文書(申込書付)を出し、より多くの組合員
 および従業員が講習会に参加するように促す。

  【2】プレート看板、のぼり、チラシの作成

   プレート看板作成

 「訪問理容出張承ります」の文言でA3大のプレート両面印刷の看板を 作成し、店舗または仮設住宅玄関等に掲示することにより訪問理容を実 施していることをアピールする。

   のぼり作成

 看板と共に「訪問理容出張承ります」ののぼりを作成してそれを店先ま たは仮設住宅前に掲げることにより、さらにインパクトのある宣伝効果 をもたらす。

 ③  チラシの作成

 訪問理容実施のアピールとして、15万枚のチラシを作成する。1店舗 につき100枚配付し、自店において近隣へ周知するのはもちろんのこ と、県内の様々なイベントでの配布や、行政施設、民間施設などへの掲 示および設置により本事業宣伝の効果拡大を図る。

 「訪問理容出張承ります」の文言でA3大のプレート両面印刷の看板を 作成し、店舗または仮設住宅玄関等に掲示することにより訪問理容を実 施していることをアピールする。 

  【3】   事業の効果及び活用方法

 (1) 訪問理容講習会の開催について
 ▶講習会当日に受講者を対象としたアンケートを実施し、講習内容の  満足度など確認をし、訪問理容実施への意識を高めるように補佐して
 いく。

 ▶訪問理容を実施した後のアンケートでは、実施上の課題などを記入し てもらい、事業実施の改善を図る

 訪問理容講習会ではベッドで寝たきりの方や車いすに乗った方への声の かけ方や相手に負担のかからないカットやシャンプーの方法などを習 得することができる。受講後は、通常の訪問理容はもとより、高齢の 方や寝たきりの方など顧客のニーズに合わせた依頼にも自信を持って 引き受けることができるようになり、被災地においてやむを得ず店舗 を持たない方も仕事の幅を広げることが可能になる。


 (2) 「訪問理容出張承ります」看板(プレート)、のぼり、チラシ等の作 成
 ▶のぼりと看板(A3プレート両面)を店舗または仮設などの玄関前に掲 げることにより、訪問理容出張を実施していることを効果的にアピー ルできる。
 ▶各店舗の情報などを記入できる訪問理容出張のチラシを1店舗につき 100枚配付するので、賠責保険に加入している安心安全な訪問理容であ ることを各々で宣伝活動することもでき、安定した顧客獲得を図って いくことが出来る。